借りたものは返す!

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昔のテレビドラマ「人生は上々」で浜田雅功が言っていた台詞。”借りたものはちゃんとかえさなあかん”。社会生活を営む上でしごく全うなことであり、親から教えられる普通の常識である。大半は守られているのだが…それがなかなか難しい時(事)もある。

 

北海道新幹線開通に伴い、函館市は無料の貸し出し傘を1000本用意したところ、およそ1か月あまりでそのビニール傘が1/10の100本にまで減ってしまったという。慌ててもう500本の傘を増やしたところ、結局現在は400本が確認されているだけ。だそうな。。。これにはネットでも様々な意見が飛び交い「普通、ビニール傘は返さないでしょ」「日本人のモラルはここまで低下した」とか「泥棒に追い銭」みたいなことが囁かれている。中には「返さないものは、本・金・傘」なんてうまい事を書いてる輩もいる。ただ筆者としてはなんとなく寂しい気がする。借りたものは返す…ごくごく当たり前の事がなぜ出来ない!ビニール傘が高価か安価かという問題ではない。好意でしかも無料で用意された傘なのである。そこは返却しましょうよ。

 

問題になっている無料の貸し出し傘は市職員が一本ずつ手作業で直径15㎝の市ロゴマークを張り付けてあるらしい。よく観光地や観光施設で見かける広告付きのものとは一線をかくしていてかなりシンプルなものらしい。

 

手っとり早く解決したければ講じる対策は3つくらいある。

① 貸し出しの際に身分証の提示を求める

② 傘をさすのが恥ずかしいくらいド派手にする

③ 供給過多にしポート(貸し出し&返却場所)を増やす

 

まあこれらは”無料貸し出し”を前提にした解決策であるが②はあまり話題になるくらい派手なデザインにすると、それはそれで持ち去る輩も増えるのであろう。

 

最後に、こんな世知辛いご時世に一部では無料のシェアサイクルなるものが新宿では増設の一途をたどっているとか。そういえば渋谷区の神宮外苑ではJSAが無料のレンタル自転車を提供し普及に努めている様子。やはり傘と違い「失敬」してくるにはちと大きいし目立ってしまうからか?